エリザベート その1
中日劇場で、2016年版エリザベートの公演がスタートしました。
名古屋初演キャストです。
エリザベート役は花總まりさん。
宝塚版のエリザベート=日本で最初にやったエリザベートでもエリザベート役を演じた、まさにレジェンド系シシィです。
わたしは東宝版1789のマリーアントワネット役で観ています。
トート役は井上芳雄さん。
去年帝劇で上演された新演出版のエリザベートから、トート役になった日本ミュージカル界の至宝!ミュージカル界のプリンス!
最近はコメディと低予算に定評のある(悪口みたくなった)福田雄一さんと共に、WOWOWでミュージカルコント番組とかもやってました。
東宝版エリザベート初演のルドルフ役で東京藝大在学中にデビューした方です。
小さい頃から母にミュージカルを見せられて育ったので音源たくさん聴いてよく知ってるつもりなんですが、よくよく思い出すとシェルブールの雨傘くらいしか観てないにわか野郎です。
わたしがたくさん観ていたのはレミゼと四季だった……
でも歌が素晴らしいのは音源聴いてたから知ってるよ。
あらすじ(ネタがバレるやつ)
1898年9月10日、スイス ジュネーブにあるレマン湖の畔で、オーストリー皇后であるエリザベートが無政府主義者のルイジ・ルキーニに刺殺された。
ルキーニは死後の世界でも日毎裁判にかけられ、「なぜエリザベートを殺したのか」と問われ続ける。
「黄泉の帝王が彼女を愛し、彼女もまた死を愛した。」
オーストリー皇后エリザベートに関わり、死んでいった者達の声とともに、ルキーニはエリザベートのことを語り出すのであった。
バイエルン王女の母と、自由人な父の元に産まれたエリザベートは、王位継承権からも遠く、変わり者の父によく懐いている、木登りとサーカスごっこが大好きやお転婆な少女だった。
彼女は木登りの途中、足を踏み外して木から落下してしまう。
遠のいた意識の先で、彼女はおかしな夢を見た。
「黄泉の国へ迎えよう」と言った男は、エリザベートの顔を見た。
黄泉の国へと彼女を迎え入れるはずだった男、トート。黄泉の帝王、またの名を死。
彼は彼女を愛し、そして彼女を現実の世界へ戻したのだった。
目を覚ました彼女は、彼を忘れるはずだった。しかし、彼女はなぜか覚えていた。
「神様が助けてくれたんだわ!」
(by母のルドヴィカ)
神様ではなく、黄泉の帝王。死。
「死」が一人の人間を愛してしまった。偉大なる愛がこのとき生まれたのである。
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とりあえずここまでについて。
ここまでで一番言いたいのは、やっぱり偉大なる愛が生まれる瞬間ですね。
愛のテーマ~愛と死の輪舞曲
木登りに失敗して死にかけたシシィと出会う黄泉の帝王・トートが、シシィを愛してしまう曲。
この曲の井上芳雄さんの歌声が、
恐ろしく神々しい!!!
高貴で美しくてこの世のものとは思えないです。
偉大なる愛が生まれたっていうのはこの曲のあとにルキーニが言うんだけど、本当に、偉大なる愛って言葉がぴったりだと思う。
高潔とか高貴ってこのときの芳雄さんのためにあるわ~って感じでした。
最&高……
(続く)
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